在宅医療支援サービス「ON CALL」を運営するon call(東京都港区)は8月18日、GPS連携機能を試験導入した結果、待機ドクターと往診ディレクター(看護師)の患者宅への到着時間の早期化を実現したと発表した。
ON CALLでは夜間休日対応のコールセンターがクリニックに代わり、患者・介護施設などからの電話対応を実施している。
患者宅へ往診が必要な場合には、往診ディレクターと医師が2人体制で患者宅へ向かう。しかし、医師の待機場所とディレクターの現在地が離れていることがあり、往診依頼から訪問までに長時間を要することがあった。
そこで、医師とディレクター間の位置情報を相互連携し、スムーズな合流と早期訪問を実現するためGPS連携を実施した。この結果、受電から診療までの時間を約30%削減し、スピード対応を実現することができた。
今後は現在の情報連携をさらに進化させ、医師・看護師・患者(介護施設)間の位置情報連携を推進する。
現在の医師・看護師間連携では対応速度の向を目的としているが、患者や介護施設と連携することで、対応の早さだけでなく、医療を受ける側に安心感を提供できるサービスへと進化させる。