イノフィスはアシストスーツの規格化へ向け、性能表示に関するASBドキュメントを作成・公開した。
ASBドキュメントとは、日本知財標準事務所(JIPS)が提供する標準化へ向けた議論プラットフォームサービス「JIPS-ASB」で、関係者が議論を行なった結果を文書化したもの。
装着型アシストスーツは新しい製品群で、ユーザーが購入に際して比較検討する際の性能表示の項目・内容が十分に標準化されていないため、製品を比較検討する際にユーザーが混乱し、結果的に装着型アシストスーツの導入をためらう状況があるという。
そこで、イノフィスは自社製品・他社製品を問わず装着型アシストスーツを広く普及させるため、JIPSにアシストスーツの性能表示に関するASB ドキュメントの作成を提案・委託した。
昨年4月から公益財団法人共用品推進機構、一般財団法人日本品質保証機構、消費者団体、東京理科大学、イノフィス、ダイヤ工業、作業療法士、労働安全コンサルタント、介護施設運営責任者が参加して議論し、このほどまとまったため公開した。
ASBドキュメントの公開により装着型身体アシスト装置の健全な市場発展と、JISなどの公的規格の必要性について議論が深まることが期待される。