新型コロナウイルス感染症陽性患者に対応する「世田谷区自宅療養者健康観察センター」が、2月15日から運用を開始した。東京都世田谷区独自の取り組みで、医療経営コンサルタントのシーユーシー(CUC)など4社が共同で受託した。
同センターは東京都の自宅療養フォローアップセンター(40歳未満の軽症者などが対象)の対象外となる、自宅療養者や入院調整が必要となる可能性が高い陽性患者に、区独自の健康観察を行うもの。
電話による健康観察と医療相談を一体で行い、自宅療養者の症状などにより診療の必要がある場合は、オンライン・訪問診療や薬剤配送などにつなぎ、シームレスに対応する。
健康観察は午前9時から午後10時まで。電話で対象者全員への健康観察と保健所との情報共有を行う。医療相談は24時間受け付ける。オンライン診療・緊急往診では、療養指導、処方、採血などの検査、診察後保健所への情報共有を行う。
エムスリーグループのCUC、CUCグループで訪問看護ステーションを全国展開するソフィアメディは、新型コロナウイルス感染症対策に特化したプロジェクトとして「チャレンジコロナプロジェクト」を推進。行政や医師会などにPCR検査場の運営や検査ラボ運営、介護施設クラスター対策などを支援してきた。
今回の世田谷区自宅療養者健康観察センターの運営は、この2社に加え、首都圏を中心に訪問診療(在宅医療)に取り組む平郁会、救急医療プラットフォームを構築するファストドクターが共同で運用することで、土日祝を含む24時間対応体制を実現した。