エーザイとSaaS型高齢者施設見守りシステムを提供するエコナビスタは、両社が保有するノウハウ・技術・ネットワークなどを活用し、高齢者施設の入居者に対して認知機能の変化に対する気づきを促す実証実験を行う。
エーザイによる脳の健康度のデジタルチェックツール「のうKNOW」、エコナビスタの睡眠や生活習慣データから健康状態の推移を可視化する「ライフリズムナビ」、同社が開発し特許を保有する「認知症予測モデル」などを使用する。
高齢者施設の一般居室棟やシニア向け分譲マンションでは、基本的に介護サービスが提供されないため、介護関連スタッフなどとの接点がなく、入居者の認知機能の変化に関する気づきの機会が少ないことから、軽度認知障害(MCI)や認知症が進行してから周囲が気づくということがある。
実証実験ではこのような課題に対し、ライフリズムナビを導入済みの施設を対象に(最大 200施設)、両社の製品を活用して入居者の認知機能の変化を早期に発見し、示唆することで、潜在的なMCI・認知症の発見につなげることを目指す。
さらに、将来的には両社の強みを活かし、健常な高齢者も対象としたMCI・認知症発見の早期化に向けた共同研究、認知症予測モデルの在宅介護領域における適用可能性の検討などを進めていく。