兵庫県養父市とPHCホールディングス傘下のウィーメックス、ブイキューブは、同市の公民館「あけのべ憩いの家」にリアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」が搭載された「TELECUBE」を設置し、11月7日からオンライン診療の実証事業を開始する。
あけのべ憩いの家はもともと診療を目的とした施設ではないため、ブイキューブが提供する防音個室ブースTELECUBE内に、ウィーメックスのリアルタイム遠隔医療システムDoctor Cartを設置することで患者のプライバシーに配慮した診療を行う。
実証事業により、地域住民の医療アクセス向上に加え、地域住民が住みたい場所で健康的に暮らせるための疾病の重症化予防や、医師の移動負担の軽減や診療の効率化など、患者と医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指す。
この実証事業は5月18日の厚生労働省医政局による通知「へき地等において特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について」を受け、へき地での持続可能な地域医療の提供を目指すことを目的とした取り組み。
この通知により、地域の公民館などで医師が常駐しない診療所の開設が可能となった。実証事業を通じ、2社は養父市とともに運用体制や診療に必要な設備・機器等の検証を行う。