褥瘡予防ロボットベッド「Haxx」
Ax Robotix(アックスロボティクス、東京都足立区)は、要介護者の体を自動的に動かすことで褥瘡を予防するロボットベッド「Haxx(ハックス)」を開発した。今月から介護療養施設を運営する一燈会と実証実験を開始する。
マットレスの上に張られたハンモック状のネットが動くことにより、自動で要介護者を揺り動かし、体位交換(体交)ができる。
体圧を分散させることで、人を介さずに褥瘡を防ぐ。また、ネットを支える7つのシリンダーを自由に動かし、個々に合わせて寝姿勢の調整ができることも特徴だ。
ロボットベッドが体交を代行することで職員の業務負担を減らし、要介護者にも人が介在しない体交により快適な睡眠を提供する。将来的には寝姿勢の自動判定や排泄の感知、バイタル機能などの実装を目指す。
褥瘡を防ぐには少なくとも2時間ごとの体交が必要と言われ、介護職員の労働時間・業務量の増加に加え、身体的にも負担となっている。
一方、要介護者からも、寝ている時にスタッフによる体交で目が覚めてしまうという声があり、介護職員と要介護者の双方にとって体交は課題となっている。