中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)は4月14日、高額の白血病治療薬「キムリア」の薬価を7月から約146万円引き下げ、約3264万円とする厚労省案を承認した。 高額薬の薬価に対し、費用対効果で評価する制度を始めて適用した。
キムリアはスイスの製薬大手ノバルティスファーマが開発し、2019年5月に保険適用された。薬価は当時の国内最高額である約3349万円に設定され、10月の消費税引き上げで約3411万円になっていた。
現在の国内最高額は20年5月に保険適用された脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療薬「ゾルゲンスマ」で、約1億6707万円となっている。
費用対効果評価制度は市場規模が大きいか、著しく単価が高い医薬品・医療機器を費用対効果で評価し、その結果に基づき価格調整を行うもので、19年4月から運用を開始した。