8~10月の妊娠届4.6%減 出生減が加速

2020年 12月 24日

 厚生労働省は12月24日、全国の自治体が今年8~10月に受理した妊娠届の件数を発表した。前年同期比4.6%で、1万369人減少した。

 新型コロナの影響と見られ、10月に発表した5~7月分に比べると減少幅は小さくなっているが、来年の出生数の大幅減につながることが見込まれる。

 8~10月は21万5417件。各月では8月が前年同月比6.0%減の6万8559件、9月は同1.0%減の7万4993件、10月は同6.6%減の7万4993件だった。

 また、10月21日に発表した5~7月の数字について自治体から修正報告があり、5月は17.6%減、6月は5.7%減で、いずれも減少幅が拡大した。

 妊娠届は母子保健サービスを適切に届けるため、市町村が妊娠している人を早期に把握する制度。法令上、届け出時期について定められていないが、厚労省は妊娠11週以下の届け出を勧奨しており、2018年度には93.3%の妊婦が妊娠11週までに届け出を行っている。

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