総務省がまとめた65歳以上の高齢者人口推計によると、「敬老の日」の9月15日時点の高齢者数は3625万人で過去最多となった。総人口に占める割合は29.3%で過去最高となっている。
総人口が前年に比べ59万人減少しているのに対し、65歳以上人口は2万人増加した。この結果、総人口に占める割合は前年に比べ0.2ポイント増加した。
総人口に占める65歳以上人口の割合の推移をみると、1950年(4.9%)以降、一貫して上昇しており、1985年に10%、2005年に20%を超えていた。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(1971~74年)に生まれた世代が65歳以上になる2040年には34.8%、2045年には36.3%になると見込まれている。
65歳以上を男女別でみると、男性が1572万人(男性人口の26.1%)、女性人口は2053万人(女性人口の32.3%)で、女性が男性より481万人多かった。
65歳以上人口の割合を外国と比べると、日本の29.3%は人口10万以上の200の国・地域の中で最も高く、主要先進国で日本に次ぐのはイタリア(24.6%)で、続いてドイツ(23.2%)、フランス(22.1%)の順となっている。
韓国(19.3%)、中国(14.7%)、インド(7.1%)などと比べても、日本の高齢化率の高さが示された。
さらに75歳以上の後期高齢者の割合でも、日本は16.8%と、イタリア(12.8%)、ドイツ(11.4%)、フランス(10.8%)などに比べ突出していることが分かった。