10月23日、第228回社会保障審議会介護給付費分科会が開催され、令和6年度(2024年度)介護報酬改定に向けて「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」「夜間対応型訪問介護」「小規模多機能型居宅介護」「看護小規模多機能型居宅介護」「認知症対応型共同生活介護」について議論した。
昨年(2022年)12月に公表された介護保険部会の「介護保険制度の見直しに関する意見」で、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下、定期巡回)と夜間対応型訪問介護(以下、夜間対応)など、機能が類似・重複しているサービスについては、将来的な統合・整理に向けて検討する必要がある」とされた。
その前年の介護報酬改定では、夜間対応型訪問介護の配置基準等を定期巡回の基準と整合させるための見直しを行っている。事務局の調査では、9割以上の夜間対応事業者が定期巡回も運営していることが明らかになっている。
こうした状況を踏まえ、両者の将来的なサービス統合をどう考えるか。夜間対応の利用者は日中、訪問介護サービスを併用しているケースが75.6%と多く、ひとつの事業所で24時間の訪問介護・看護サービスを一体的に受けられる定期巡回に統合することが利用者に効果的と考えられる。
分科会の構成員はおおむね賛成。夜間対応の利用者負担に考慮した区分設定を求める声もあった。