〈【時不知すずめ】蟷螂の筆〉の記事一覧
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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

 パンデミックの際に、ワクチンを緊急承認すべきだ、との声が上がっている。例えば米国が承認したワクチンは、日本でも審査なしで使えるようにしたらよい、というのだ。そうすれば……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 医療や介護について取材する全国紙記者

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第10回 公平性の亡霊~新型コロナワクチン予約の混乱から

 新型コロナウイルスの高齢者へのワクチン接種をめぐり、各地で混乱が生じた。この国は、ほとんど病的と言っていいほど「公平性」に縛られている。それが混乱を招いた原因ではないかと思う。
■全都道府県に薄く広く
 ワクチンの接種予約が自治体に殺到したことを、河野太郎行政改革担当相は5月半ば、民放の番組で陳謝し……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 医療や介護について取材する全国紙記者

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第9回 子どもが最優先すべきは家族の世話ではないはずだ

 介護など家族の世話に携わる「ヤングケアラー」を支援しようという声が出ている。支援に反対するわけではないが、違和感がある。役割を前提に支援するのではなく、その状態からどう脱却させるか、を考えるのが筋だと思う。
 “ケア”に当たるのが当の子どもしかいない世帯は実は多くないし、本当に要介護者と子どもしかいない世帯なら……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 医療や介護について取材する全国紙記者

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第8回 神風を待っているのか?

 この国は再び神風を待っているのだろうか? と思った瞬間があった。
 政府が東京、千葉、埼玉、神奈川の4都県で2週間の緊急事態宣言を延長する、と決めたときだ。ほとんど無策だったからだ。
 新型コロナウイルスの新規発生者数の減少には歯止めがかかっていた。下がりきらないのだから延長は当然にしても、さらなる減少に持ち込むには……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ)医療や介護について取材する全国紙記者 週末、川べりの桜のつぼみは固かった。強い低気圧が抜けた週明け、ニュースは東京の桜が満開だと伝え、見に行くと葉桜だった。いつ咲いたのだろう。閉じこもりがちだった昨年、季節の記憶はあいまいだ。今年も再び、そんな年になるのだろうか。時間を失っているような焦りを感じた。

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第7回 “仕組み”の破綻を示す「入院・療養等調整中」

 2月に入り、医療の逼迫度合いは、1月上旬に比べると多少は改善したように見える。
 何を見てそう思うかというと、東京都や国が発表する新型コロナウイルス感染症の患者動向だ。東京都の「自宅療養者の数」と「入院・療養等調整中」の人数、国の「社会福祉施設での療養者の数」などに注目している。
■8000人と6000人
 第3波がピークだった1月半ば、東京都では「自宅療養」者が約8000人、「宿泊療養」者が約1000人……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 新聞記者
医療や介護について取材する全国紙記者。わが家は都心区にある。正午と夕方に区長のアナウンスがある。いつも変わらぬ内容だ。手洗い、消毒、マスク、緊急事態宣言下では不要不急の外出自粛。しかし、1月下旬、「入院までに時間がかかる」という趣旨のフレーズが入った。それまではなかった。聞いた瞬間、東京は医療崩壊している、と実感した。2月に入り、公表される感染者数も、「入院・療養等調整中」の数も減ってきた。しかし、アナウンスの内容は変わらない。病床の逼迫はまだ緩和されていない、と思っている。

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第6回 あれやこれやのワクチン攻防戦

 新型コロナウイルスのワクチンを、国民に無料で接種することなどを盛り込んだ改正予防接種法が国会を通った数日後、厚生労働省の幹部はこう心境を吐露した。
 「ほっと一息、という感じはまったくない。過去に例のない巨大プロジェクトに向けて、これからが本番。気を引きしめてやっていかねばならない」■複雑なオペレーション
 緊張感に満ちているのは、新型コロナウイルスのワクチン接種が、かつてない複雑なオペレーションになりそうだからだ。
 登場するワクチンは、日本どころか世界中でほとんど経験したことのないタイプ。それを……

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第5回 オンライン診療の初診とは

■火事場泥棒?
「初診」からのオンライン診療が恒久化されるという。
 これまで、進むかと見えて遅々として進まず、進展したかと思ったら巻き返しがあり、なかなか事態が前に進まなかったオンライン診療である。
 それが、新首相の号令一下で「初診からのオンライン診療」が実現するという。新型コロナウイルスの流行を防ぐ「臨時特例的」措置として認められていたものだ。
 やや、“火事場泥棒”的な感じがしないでもない。
■早期介入ツールとして
 だが、オンライン診療を使いやすくするのは結構なことだと思っている。すごく助かる事例を見てきたからだ。
 少なくとも、コロナ前みたいに……

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第4回 忘れられた共助

 菅義偉首相が、「自助、共助、公助を基本としていく」と発言したことが賛否を呼んでいる。
 批判する側は「政治家が自助努力を言うべきではない。まずは公助を語るべきだ」と言う。
 賛同する側は「まずは自助努力なのは当たり前だ。負担能力に応じた負担をするべきだ」と言う。
■自助と公助の二択か?
 ところが、いずれの話にも自助と公助しか登場せず、共助はほとんど姿がない。
 「?」なのだ。
 さて、菅首相の発言を批判する側は、「まずは公助だ」と言うが、そうなんだろうか?
 社会保障分野で公助に代表されるのは……

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第11回 日本のワクチン接種が出遅れた事情

第3回 保健師の職能は「運ぶ」「入力する」なのか

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために保健所の機能強化が必要だと言われている。
 いいぞ、いいぞ、と思う。新型コロナウイルスを口実に、保健所機能を強化したらいいと思う。
■「人の家にずかずか上がり込む能力」
 ここだけの話、本音は必ずしも新型コロナウイルス対策ではない。さらに言えば、「保健所機能」というより、地域を歩く「保健師」を増やしてほしいのだ。これを機に、保健師さんが津々浦々、平時に活躍できる環境が整うと良い。
 かねて、地域包括ケアの充実には保健師が不可欠だと思っている。ところが、専門性がちっとも理解されない。
 保健師の職能とは何か。「人の家にずかずか上がり込んでいく能力だ」と言った人がいた。的を射ていると思う。念のためだが、当の保健師さんがそう言ったのである。
 そうなのだ。保健師さんは……

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第2回 アビガン承認をめぐるドタバタ劇

 テレビも新聞も混乱している。新型コロナウイルスの報道である。方向性が真逆の内容が並ぶこともある。どこも社内は大揉めなんだろう。揉める事情はひとえに、日頃は医療に関心のない人が記事を書いたり、書かせたりしているからだ。素人と感覚が変わらないから、世の共感を得やすく、ボルテージがさらに上がる。
 最初の混乱は、PCR検査だったと思う。私も社内で怒鳴られたり、怒鳴り返したりして疲れ果てた。これはまたの機会にする。
■新型コロナの「特効薬」?
 次の大きな混乱は「アビガン」だった。新型コロナウイルスの特効薬として、ある日突然、浮上した。加藤勝信厚生労働大臣が2月……

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