人流抑制や病床整備より治療の保障で暮らし重視へ

2021年 10月 18日

武田俊彦 日本在宅ケアアライアンス副理事長
■はじめに
 新型コロナウイルス感染症(以下単に「コロナ」と呼ぶ)の感染拡大が世界的問題となって1年半以上が過ぎた。この間、国内においては、常にコロナ患者の入院体制が議論の中心となってきた。緊急事態宣言などの発出は病床ひっ迫状況を指標として行われ…
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医療体制の問題は解消できる――自宅療養者を往診してわかったこと(下)

インタビュー 菊池亮さん(ファストドクター代表取締役・医師)
――8月初め、厚労省が「入院の必要のある患者以外は自宅療養を基本とする」旨の事務連絡を出し、患者を見捨てるのかと批判されました。
 事務連絡の趣旨は、入院する必要のある人が入院できるよう、病床を適切に空けておく、ということです。そのために、入院の必要のない人は自宅療養を基本とする。筋の通ったものだったのに…

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若い患者の酸素飽和度に要注意――自宅療養者を往診してわかったこと(上)

インタビュー 菊池亮さん(ファストドクター代表取締役・医師)
――ファストドクターが自宅療養者への往診を始めるようになったいきさつを教えてください。
 新型コロナウイルス感染症が国内で流行し始めた2020年2月ごろは、すでに指定感染症(2類相当)と定められていたので、自分たちが臨床にどこまで関わるかは手探りでした。国内の患者はまだ少なく、ほとんどの医療機関が…

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