■政策転換を実行しやすくなった
――7月下旬以降、全国的に感染者が急増し「第5波」となっています。一方、ワクチン接種は順次進んでいて、感染も下火になるのではと期待していましたが、そうではありませんね。
この問いかけには、2つの誤りが含まれている。まず、急増しているのは「PCR陽性者」であって、これは「今感染している人」と同じではない。それから、ワクチン接種が進んでいるといえるのは…
このカテゴリーの最新の記事
武末文男 中津市地域包括・緩和ケア推進審議監
■市内初の高齢者施設でのクラスター発生
2021年1月23日、中津市の市街地にある「住宅型老人ホームガーデンヴィラおぐす」(以下、「おぐす」)に入居している人がたまたまケガで医療機関を受診したところ、熱がありPCR検査を実施した。25日、陽性が確認されたとの一報が入り、「おぐす」の入居者・職員計89人をPCR検査すると、新たに15人の感染が確認され、集団感染(クラスター)と認定された。最終的に入居者20人、職員8人の計28人のPCR陽性が確認され、市内で初めて高齢者施設で発生した集団感染となった。
1日で10人を超える感染が確認されて、市内の医療機関は騒然となった。中津市として何かできないかとの奥塚正典市長の命により……
武末文男 中津市地域包括・緩和ケア推進審議監
■市町村に情報が入らず苦慮する学校
私は2018年(平成30年)8月、厚生労働省を退職して大分県の中津市民病院に緩和ケアセンターを立ち上げるため赴任した。20年(令和2年)1月からは中津の地域包括ケア推進のため、市役所の仕事を中心に働く予定だった……
【筆者紹介】たけすえ・ふみお 中津市地域包括・緩和ケア推進審議監、中津市民病院臨床研究部長
消化器外科医として臨床に携わった後、阪神・淡路大震災で災害医療、長崎県で離島医療を経験。2000年、厚生省(当時)に入省。奈良県に出向して09年には新型インフルエンザ対策に取り組む。その後、文部科学省への出向を経て中津市民病院に赴任、18年より現職。
1週間無料でお試し購読ができます 詳しくはここをクリック
新着記事は1カ月無料で公開
有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題
*1年間は1万1000円(同)
〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料
コラム一覧
アクセスランキング(1月13-19日)