僕たちは流行の最前線で新型コロナと戦った(下)

2020年 7月 20日

インタビュー 英裕雄
新宿ヒロクリニック院長
●保健所や地域の医療機関、事業所などとの連携は。
 これまでは、ほとんど保健所と関わっていなかった。インフルエンザが流行したときでも、保健所に連絡はするけど、協働して医療を提供することはまずなかった。
■保健行政との連携は必須
 ただ新型コロナについては当初からわからないことが多く、対応に戸惑うことだらけだったので、僕は2月末ごろからしょっちゅう保健所に電話して質問するようになった。患者のことだけではなく、スタッフが発熱したらどうしたらいいのかとか、症状がなくなったときの出勤の基準はあるのかとか、新型コロナウイルス感染症は指定感染症(2類相当)なので……
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在宅の高齢患者が陽性となったら入院しなければならないのか(上)

新田國夫
新田クリニック院長、日本在宅ケアアライアンス議長
■訪問でウイルスを持ち込んではならない
 新型コロナウイルス感染症は在宅医療に何をもたらすのだろうか。厚生労働省の報道発表資料によると、日本国内で最初の患者が確認されたのは今年1月14日だ。しばらくして2月上旬、横浜港に停泊していたクルーズ船内での感染が明らかになり、船内の感染者が徐々に増えていった。正直なところ、このころは他人事のような感覚で見ていた。
 在宅療養の患者は85歳以上の方やがん、難病の方が多く、発熱は珍しいことではない。在宅患者が発熱すれば、我々医師は、原因を探るために採血して白血球、CRP等の数値を調べる。その数値が高ければ、診察での所見と併せて感染症と診断をつける。外来や入院の患者と同じ過程である。
 2月ごろまでは……

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