〈コラム〉の記事一覧
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第1回 コロナと地域包括ケア

第1回 コロナと地域包括ケア

 コロナ騒動で痛感した。医療も介護も、あるものを使うしかない、のだ。
 「ああいうのが、いいな」と思っても、手元に同じような医療や介護の資源がなければ、同じにはならない。どんな資源があるか棚卸しして、どれをどう使ったら、一番パフォーマンスがいいかを考えるしかない。
 そう思ったのは、マスコミがこの間、さまざまな海外のモデルを“お手本”みたいに紹介したからだ。「海外ではこうしている。それに比較して、日本はどうだ(ダメだ)」という類いのアレである。
 隣の芝生は青いけれど…
 世界で患者の急増が始まった3月半ば、英国のボリス・ジョンソン首相の演説が注目された。「感染が進むにつれ……

第1回 介護施設の新しい生活様式

第1回 介護施設の新しい生活様式

■利用者も家族も職員もストレスをためている
 筆者は「介護弁護士」である。高齢者・障害者介護の現場で起きるトラブル解決を専門として開業し、11年になる。
 今年、誰もが想像しなかった世界的事件が起きた。新型コロナウイルス(コロナ)の影響で、人々の交流が分断され、数名で集まることもできなくなった。介護施設も例外ではなく、家族の面会や利用者の外出は禁止された。それでも全国の施設で陽性者が出始め、ひいてはクラスター(集団感染)が勃発する施設が相次ぎ、連日のように報道された。高齢者は特に抵抗力が弱く、基礎疾患もあることから1人でも陽性者が出現すればあっという間に感染拡大してしまう。見えない敵の襲撃に晒されながら、外部との接触を極力遮断し、戦々恐々とする日々が続いた。
 2020年7月現在、緊急事態宣言は解除され、都道府県間の越境も可能となった。未だマスク着用、ソーシャルディスタンスは維持されているが……

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第1回 新型コロナから患者様とスタッフを守れ

第1回 新型コロナから患者様とスタッフを守れ

 薬剤師として在宅訪問を長年続けています。今回のCOVID19(新型コロナウィルス感染症)の出来事は、今までの経験では対応できない大きな課題と受け止め、その時々の新たな情報をふまえながらも、薬剤師としてすべきことはなにかという理念に基づき、対応策を模索しながら行動しています。

 COVID19は2019年12月8日に中華人民共和国湖北省武漢市で最初の肺炎患者が発症したとされ、やがてその原因が新型コロナウイルスと判明しました。日本国内においても、2020年1月14日に新型コロナウイルスに関連した肺炎患者1例の発生が報告されました。ただ私はこの時点では、日本ではなく中国の出来事で、それほど大きな問題とはとらえていませんでしたし……

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第1回 新型コロナをチャンスととらえて 今できる最大限のことを考えよう(上)

第1回 新型コロナをチャンスととらえて 今できる最大限のことを考えよう(上)

■今年も例年通り伏見稲荷で初詣
 皆さん、はじめまして。
 2040年、81歳になっている私は、どんな生活を送っているでしょう(笑)。もしかしたら、こちらの世界にはいないかもしれないですね。
 前職の大学病院を退職して、起業独立して今年は、9年目に入ります。
 一人暮らしの私は、1月1日の朝、京都の伏見稲荷神社へ、訪問看護をやっているナース仲間と、初詣に行っています。混み始める前の5時に集合です。
 彼女たちは、病院併設の訪問看護から独立して、「訪問看護事業所」を立ち上げ、経営しているいわゆる社長さん。毎年「商売繁盛」を祈願しているわけです。
 私は、健康で、講演会等に行けますように。そして日本のあちこちの地域にあった地域包括ケアシステムができて……

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第1回 社会保障ナンバーの必要性――映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」に思うもの (上)

第1回 社会保障ナンバーの必要性――映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」に思うもの (上)

 オンライン生活に入っていった3月から4月頃、家の中でついつい、「ダニエル状態」という言葉をつかってしまっていた――ケン・ローチ監督に申し訳なく思っている。
■セーフティネットから漏れ落ちるダニエル
 ダニエルとは、映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」のダニエルのことで、彼は59歳で心臓発作を起こし、医師から働くことを止められていた。イギリスでは、就労が可能なのかどうかを福祉事務所でチェックを受けることになっており、ダニエルは、政府の委託業者によるマニュアル通りの問診に嫌気がさした返事をしてしまい、就労可能の判定を出されてしまう。そうなると、彼は、ユニバーサル・クレジットという、日本でいう生活保護や失業給付などが統合された普遍的(ユニバーサル)な制度の対象とならざるを得なくなる。

 この制度は、就労を促進するための仕組みが組み込まれている代わりに……

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第1回 データ分析しても地域課題が見えないのはなぜ?(上)

第1回 データ分析しても地域課題が見えないのはなぜ?(上)

■データ分析の時代の戸惑い
 大量のデータを前に途方に暮れる。
 果敢にデータ分析に取り組んだ自治体のよくある姿です。「とりあえずデータ分析」というアプローチは、しばしば「データはいっぱいあるけど、何を見たらよいか、わからない」という状態を招きます。私も、委託事業で分厚いデータブックを作ったことがありますが、作った当人たちには発見が多くても、現場レベルでの活用には課題が残ることが少なくありません。
 データ分析は、地域マネジメントや課題分析に不可欠なこともあり、特に、国が中心になってデータベースの構築を進めてきました。「介護DB」や「見える化システム」、国保のKDBなどが実装され、私たちコンサルタントにとっては、かなり便利になっています。現在は、さらにリハビリテーション関係の「VISIT」や……

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