■データ分析の時代の戸惑い
 大量のデータを前に途方に暮れる。
 果敢にデータ分析に取り組んだ自治体のよくある姿です。「とりあえずデータ分析」というアプローチは、しばしば「データはいっぱいあるけど、何を見たらよいか、わからない」という状態を招きます。私も、委託事業で分厚いデータブックを作ったことがありますが、作った当人たちには発見が多くても、現場レベルでの活用には課題が残ることが少なくありません。
 データ分析は、地域マネジメントや課題分析に不可欠なこともあり、特に、国が中心になってデータベースの構築を進めてきました。「介護DB」や「見える化システム」、国保のKDBなどが実装され、私たちコンサルタントにとっては、かなり便利になっています。現在は、さらにリハビリテーション関係の「VISIT」や……

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