Ⅰ「こども家庭庁」の創設 岸田首相は1月17日、就任して最初の施政方針演説を行った。この中で、「こども家庭庁」の創設を表明した。...
第12回 年金制度をめぐる私見――国民皆年金60周年④
■2040年の年金と上がる保険料
民主党の参議院議員であった故・今井澄さんは、最後の著書『理想の医療を語れますか』(2002年、東洋経済新報社刊)で「社会保障の樹」という図を示しています。この図は、年金という幹に医療・介護の枝が伸びるということを表しています。2004年の年金制度改正前の著書であり…
第12回 年金制度をめぐる私見――国民皆年金60周年③
■年金の現在と未来を考える
最後に、年金についての私見を述べてみたいと思います。
●社会保障における位置づけ
最初に社会保障における年金の位置について確認しておきましょう。2020年度の社会保障給付費は126.8兆円で、国内総生産の22.2%となっています。年金は57.7兆円で…
第12回 年金制度をめぐる私見――国民皆年金60周年②
■年金改正を担当して
以上、私の年金行政との関わりについて述べさせていただきましたが、年金改正を担当して痛感したことを述べてみたいと思います。それは、以下の5点です。①改革には時間がかかる②先送りされがちな「財源の確保」③皆年金という高いハードル…
第12回 年金制度をめぐる私見――国民皆年金60周年①
11月30日は「年金の日」である。また、本年は1961年に国民皆年金が達成して60年周年に当たる記念すべき年である。そのためか、筆者のところにも年金の調査・研究・啓発を行う団体から講演の依頼があり、年金について私見を述べることとなった。以下は…
第11回 安倍・菅内閣の終焉と岸田新総裁の誕生
9月29日の自民党の総裁選挙で岸田新総裁が選出された。その直後、新政権の正式発足前に本稿を執筆している(以下、敬称は略させていただく)。
■社会保障は政治そのもの
いろいろな大学に頼まれて社会保障の講義をする機会がある。そこでは社会保障の目的や機能について…
第10回 外国人介護人材の受け入れ――介護人材をめぐって③
■経済連携協定による受け入れ
わが国の出入国管理政策には、単純労働において外国人の受け入れは行わないという原則があり、かつては外国人介護人材の受け入れの道はなかった。しかしながら国際経済において2国間の…【筆者紹介】
第10回 介護報酬での人材確保対策――介護人材をめぐって②
前回の冒頭で紹介した「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」の公表に際し、「総合的な介護人材確保対策(主な取組)」の資料が…
【筆者紹介】中村秀一(なかむら・しゅういち)
医療介護福祉政策研究フォーラム理事長、国際医療福祉大学大学院教授。厚生労働省老健局長、社会・援護局長、内閣官房社会保障改革担当室長などを歴任。
第10回 厳しい人手不足が続いている――介護人材をめぐって①
s2040年度には今より69万人多く必要
7月9日に厚生労働省から「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」が公表された。第8期介護保険事業計画のサービス見込み量等に基づき、
第9回 第8期の介護保険
■3年に1度の介護保険料見直し
介護保険制度では、保険者である市町村が3年ごとに介護保険事業計画を策定することとされている。そして市町村は、当該介護保険事業計画のために必要な保険料を徴収することが義務付けられている。
本年4月1日から、介護保険制度は制度開始以来8回目の……
【筆者紹介】中村秀一(なかむら・しゅういち) 医療介護福祉政策研究フォーラム理事長、国際医療福祉大学大学院教授。厚生労働省老健局長、社会・援護局長、内閣官房社会保障改革担当室長などを歴任。
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