第1回 コロナと地域包括ケア

2020年 7月 13日

 コロナ騒動で痛感した。医療も介護も、あるものを使うしかない、のだ。
 「ああいうのが、いいな」と思っても、手元に同じような医療や介護の資源がなければ、同じにはならない。どんな資源があるか棚卸しして、どれをどう使ったら、一番パフォーマンスがいいかを考えるしかない。
 そう思ったのは、マスコミがこの間、さまざまな海外のモデルを“お手本”みたいに紹介したからだ。「海外ではこうしている。それに比較して、日本はどうだ(ダメだ)」という類いのアレである。
 隣の芝生は青いけれど…
 世界で患者の急増が始まった3月半ば、英国のボリス・ジョンソン首相の演説が注目された。「感染が進むにつれ……
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第10回 公平性の亡霊~新型コロナワクチン予約の混乱から

 新型コロナウイルスの高齢者へのワクチン接種をめぐり、各地で混乱が生じた。この国は、ほとんど病的と言っていいほど「公平性」に縛られている。それが混乱を招いた原因ではないかと思う。
■全都道府県に薄く広く
 ワクチンの接種予約が自治体に殺到したことを、河野太郎行政改革担当相は5月半ば、民放の番組で陳謝し……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 医療や介護について取材する全国紙記者

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第9回 子どもが最優先すべきは家族の世話ではないはずだ

 介護など家族の世話に携わる「ヤングケアラー」を支援しようという声が出ている。支援に反対するわけではないが、違和感がある。役割を前提に支援するのではなく、その状態からどう脱却させるか、を考えるのが筋だと思う。
 “ケア”に当たるのが当の子どもしかいない世帯は実は多くないし、本当に要介護者と子どもしかいない世帯なら……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 医療や介護について取材する全国紙記者

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第8回 神風を待っているのか?

 この国は再び神風を待っているのだろうか? と思った瞬間があった。
 政府が東京、千葉、埼玉、神奈川の4都県で2週間の緊急事態宣言を延長する、と決めたときだ。ほとんど無策だったからだ。
 新型コロナウイルスの新規発生者数の減少には歯止めがかかっていた。下がりきらないのだから延長は当然にしても、さらなる減少に持ち込むには……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ)医療や介護について取材する全国紙記者 週末、川べりの桜のつぼみは固かった。強い低気圧が抜けた週明け、ニュースは東京の桜が満開だと伝え、見に行くと葉桜だった。いつ咲いたのだろう。閉じこもりがちだった昨年、季節の記憶はあいまいだ。今年も再び、そんな年になるのだろうか。時間を失っているような焦りを感じた。

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第7回 “仕組み”の破綻を示す「入院・療養等調整中」

 2月に入り、医療の逼迫度合いは、1月上旬に比べると多少は改善したように見える。
 何を見てそう思うかというと、東京都や国が発表する新型コロナウイルス感染症の患者動向だ。東京都の「自宅療養者の数」と「入院・療養等調整中」の人数、国の「社会福祉施設での療養者の数」などに注目している。
■8000人と6000人
 第3波がピークだった1月半ば、東京都では「自宅療養」者が約8000人、「宿泊療養」者が約1000人……
【筆者紹介】時不知すずめ(ときふち・すずめ) 新聞記者
医療や介護について取材する全国紙記者。わが家は都心区にある。正午と夕方に区長のアナウンスがある。いつも変わらぬ内容だ。手洗い、消毒、マスク、緊急事態宣言下では不要不急の外出自粛。しかし、1月下旬、「入院までに時間がかかる」という趣旨のフレーズが入った。それまではなかった。聞いた瞬間、東京は医療崩壊している、と実感した。2月に入り、公表される感染者数も、「入院・療養等調整中」の数も減ってきた。しかし、アナウンスの内容は変わらない。病床の逼迫はまだ緩和されていない、と思っている。

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第6回 あれやこれやのワクチン攻防戦

 新型コロナウイルスのワクチンを、国民に無料で接種することなどを盛り込んだ改正予防接種法が国会を通った数日後、厚生労働省の幹部はこう心境を吐露した。
 「ほっと一息、という感じはまったくない。過去に例のない巨大プロジェクトに向けて、これからが本番。気を引きしめてやっていかねばならない」■複雑なオペレーション
 緊張感に満ちているのは、新型コロナウイルスのワクチン接種が、かつてない複雑なオペレーションになりそうだからだ。
 登場するワクチンは、日本どころか世界中でほとんど経験したことのないタイプ。それを……

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