高齢者施設にとって利用者のトイレの見守りと排泄物のチェックは重要な仕事だ。しかし、利用者のトイレでの排泄状況を全て見守り、毎回確認して記録するのは介護職員にとって大きな負担となる。
NECプラットフォームズの「NECサニタリー利用記録システム」は、これらを自動化することで、その負担を大幅に削減するとともに利用者の自立支援を可能にした。
■コンパクトな設計で職員自ら容易に設置
このシステムは「排泄検知ユニット」「制御ボックス」と、共用トイレで使う「個人識別センサ」で構成されている。
「排泄検知ユニット」の光学センサで着座と排泄内容を検知し、制御ボックスで利用状況や排泄物の状態を分析する。そのデータは職員のタブレット端末やスマホに送られる。
介護記録ソフトと連携している場合は、データがソフトに自動で記録される。共用トイレでは「個人識別センサ」により誰が使用しているかを識別し
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病院・薬局での待ち時間を大幅に短縮 医療費後払い機能など搭載のアプリを提供〔プラスメディ〕
プラスメディ(東京都千代田区)の「MyHospital(マイホスピタル)」は、医療費の後払いや処方箋情報を薬局へFAX送信する機能などを搭載した医療系アプリである。これを使うことで、患者は会計や処方箋の受け取りなどのために長時間、待合室などで待つ必要がなくなる。今年1月には、さらに導入しやすい「wellcne(ウェルコネ)」の提供を開始した。
■自らの体験を基にアプリを開発
プラスメディは2016年、代表取締役社長兼CEOの永田幹広氏が仲間3人と立ち上げた。そのきっかけは永田氏が指定難病の潰瘍性大腸炎にかかったこと。病院に朝行っても、薬をもらって外に出ると夕方になっており、「おかしいのではないか」と考えたのが始まりだ。
永田氏がもともと新規事業を立ち上げるビジネスをやっていたため、仲間とこの問題を解消しようとプラスメディを創立した。
当初からアプリの活用を考えていたところ、永田氏の高校の同級生である慈恵医大病院の医師からアルム社を紹介された。
同社はいろいろな医療系アプリを開発しており、その中にMyHospitalにつながる技術があった。しかし、それを事業化していなかったため、プラスメディが17年に技術を譲り受け、自分たちが使いたい形に作り替えていった。
実証実験を慈恵医大病院で行い、医師や看護師、患者などから意見を聞いた上で実用化にこぎつけ、19年7月1日、東京都済生会中央病院(東京都港区)で稼働を開始した。
同病院がMyHospitalを採用することになったのは、「カルテは誰のものか」という議論があった中で、当時の高木誠院長が…
介護用動画センサーの草分け 高齢者施設での転倒防止に貢献〔キング通信工業〕
キング通信工業(東京都世田谷区)は、防犯センサー技術を生かして2014年、他社に先駆けて介護用のシルエット動画センサーを開発・発売した。今年1月にはユーザーの意見を反映した新製品を上市。センサーの普及により高齢者施設でのさらなる転倒防止を目指す。
現場施工型の高齢者向け手すりを開発 介護保険申請・施工の手間を軽減〔マツ六〕
建築金物商社であるマツ六(大阪市)は、介護系の住設関連商品メーカーとしても事業を展開している。特に、現場施工型の高齢者向け屋外用手すり「フリーRレール」は、介護保険申請と施工の手間を軽減する商品として好評だ。
室内環境にも着目した見守り機器「まもる~の」 新製品を9月に発売〔ZIPCARE〕
ZIPCAREの見守り機器「まもる~の」は、室内環境のデータを取得することで高齢者の「睡眠の質」の改善につなげることや、多機能でありながら低価格であることなどが特徴だ。9月には施設向けの現行製品をバージョンアップした新製品「まもる~のSHIP」を…
車いすでの悪路の移動を可能に 簡単装着の補助装置普及へ〔JINRIKI〕
車いすを使う高齢者や障害者が被災した時、どうしたら迅速に避難できるか。この課題に回答を与えたのが、JINRIKI(長野県箕輪町)の中村正善社長だ。2本の棒を取り付けて介助者が引っ張るだけ、というシンプルなアイデアを…
排泄ケアの課題を解決する自動排泄処理装置 今秋新製品を投入〔プロモート〕
介護で最も時間と労力を要するのは排泄ケアだろう。特に夜間のおむつ交換は在宅でも施設でも、介助者にとって大きな負担となる。その課題を解決するのが、プロモート(仙台市青葉区)の自動排泄処理装置「マインレット爽(さわやか)」である。世界に先駆けてこの装置を製品化した同社は…
ニッチ分野でロングセラー 車いす用クッションや移乗用ボードなど〔タカノ〕
タカノの車いす用クッションや移乗用ボードなどの医療・介護関連製品は、発売から20年以上ロングセラーを続けている。事業全体の中では大きなボリュームとは言えないものの、同社では今後もこうしたニッチながら医療・介護分野で…
浴槽の湯に浸かるだけで体の汚れ除去 高齢者・介助者の負担を軽減する超微細泡発生装置「ピュアット」〔金星〕
こすり洗いを伴う高齢者施設での入浴は、利用者にとっても介助者にとっても大きな負担となっている。それを解決するのが金星のウルトラファインバブル発生装置「ピュアット」だ。ウルトラファインバブルを含んだ湯に浸かったり、シャワーをかけたり…
歩行アシストロボのレンタル開始 将来的には車いす代わりの使用めざす〔AssistMotion〕
信州大学発のベンチャー企業AssistMotion(アシストモーション)は、昨年12月に歩行アシストロボット「curara(クララ)」のレンタル事業を開始した。現在はリハビリや歩行訓練用として使われているが、将来的には…
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